良い相談の仕方

前置き

今回のテーマは、「良い相談の仕方」です。

2つ目の記事にして、早くもプログラミングとは関係のない話題になってしまいました。

今後もこのような感じで、プログラミングとは関係のない話題を投稿することがあると思いますが、よければ見ていってください。

 

「良い相談」とは?

そもそも、「良い相談の仕方」とはどのようなものでしょうか?

いくつか要素はあると思います。

例えば、「正解が出る可能性が高くなる」ような相談の仕方。

例えば、「自分(相談を持ちかけた側)の意図している方向に、相手を誘導できる」ような相談の仕方。

 

今回は、「相談を受けた側が決断する際の精神的負担が軽くなる」ような相談の仕方を、「良い相談の仕方」としたいと思います。

 

相手が決断しやすくなるような相談の仕方とは?

では、「相手が決断をしやすくなるような相談」とはどのようなものでしょうか?

私個人としては、以下の3つの要素があると考えています。

  1. 選択肢が提示されている。
  2. それぞれの選択肢のメリット・デメリットが述べられている。
  3. どの選択肢が望ましいと思うか、自分なりの意見がある。

それぞれの要素がある場合とない場合でどのように違うのかを、具体的に見ていきましょう。

例として、晩御飯のメニューを相談している場面を考えてみます。

選択肢の提示すらされていない時

一つ名の例は、「選択肢の提示すらされていない時」です。

 

今回の例で言うと、
「晩御飯のお店、どこにしようか?」
とだけ聞いて終わり、と言うことです。

確かにこれだと、聞かれた方も答えるのが難しいですよね?

でも、意外とこういう聞き方をしてしまっている人も多いのではないでしょうか?(少なくとも私はそうでした・・・)

 

では、ここから一歩進んで、具体的な選択肢をあげた場合を考えてみます。

 

選択肢を提示した場合

2つ目の例は、「選択肢を提示した場合」です。

今回の例で言うと、
「晩御飯、この辺りだとパスタと中華料理があるみたいだけどどっちにする?」
みたいな感じです。

これだと、少し答えやすくなったという人もいるかもしれません。

 

選択肢が与えられていれば、「私はパスタが好きだからパスタで」とか「昨日もパスタだったから中華がいいな。」などと判断できますよね。

 

でも、こう思った人もいるはずです。

「ふ〜ん、パスタと中華があるんだ。」

「どっちでもいいな・・・・」

 

そんな人のために、それぞれの選択肢のメリット・デメリットを提示してあげましょう。

 

選択肢のメリット・デメリットが提示されている場合

と言うわけで、パスタと中華それぞれのメリットとデメリットを提示してみました。

 

「この辺りだと、パスタと中華があるみたいだよ。」
食べログの評価はどちらも3.5点で結構高いね。中華の方は、四川風のお店だから結構辛いかもしれない。パスタの方は、注文してから料理が来るまでに少しかかることがあるって書いてある。」

 

判断材料が増えましたね。

ここまでくると、「私、辛いの平気だし。」とか、「まだ時間もそんなに遅くないし、パスタの方でも大丈夫じゃない。」とか、相手のほうも答えてくれるかもしれません。

では、それでも相手が決めづらそうにしていたらどうしましょう。

それが次の、「どの選択肢が望ましいか、自分の意見を入れる」です。

 

どの選択肢が望ましいか、自分の意見を入れた場合

ということで、先程の例に自分の意見も入れてみましょう。

「この辺りだと、パスタと中華があるみたいだよ。」
食べログの評価はどちらも3.5点で結構高いね。中華の方は、四川風のお店だから結構辛いかもしれない。パスタの方は、注文してから料理が来るまでに少しかかることがあるって書いてある。」

「個人的な意見なんだけど、四川風のお店って、辛いものが苦手な人には辛すぎて食べられないっていうパターンも結構ある印象なんだよね。」

「パスタの方はできるまでに時間がかかるみたいなんだけど、今日はまだそんなに遅い時間じゃないし、すぐにできるサイドメニューとかもあるみたいだから、パスタの方がいいかなって思うんだけど、どうかな?」

 

いかがでしょうか。

どちらにするか決めるのが難しいという人も、これなら「じゃあ、そうしようか。」と答えるだけですよね。

もちろん、毎回毎回ここまで自分の意見を入れる必要はありません。

相手に強いこだわりがあって、自分で決めたいと思っている場合もありますからね。

 

しかし、相手がどちらでもいいと思っている場合、こちらから何かしら選択肢を提示してあげないと一向に話が進まないことになります。

そのような場合には、今回のように「選択肢」>「メリット・デメリット」>「自分なりの意見」の順で情報を追加してあげると相手も決めやすいかな、と思います。

 

まとめ

  • 同じ内容であっても、相談の仕方によって相手の決めやすさが変わる。
  • どうしますか?と聞くだけでは、相手にとって決めづらいことも多い(特に、相手にこだわりがない場合)。
  • 相手が決めづらそうにしているのであれば、「選択肢」>「メリット・デメリット」>「自分の意見」の順で情報を追加してあげると決めやすくなる。

 

以上、相手が決めやすくなるような相談の仕方でした。

今後もこういった形で、プログラミング以外の話もしていきたいと思います。

よろしければお付き合いください。