ITパスポート対策〜第6回「PPMについて」

今回のお題

今回のお題は、ITパスポート試験でも出題されることのある「PPM」という用語についてです。

目次

  • 用語の概要
  • 分析方法

用語の概要

PPMは Products Portfolio management の略です。

投資の世界でポートフォリオといえば、複数の投資先をどのように組み合わせて利益を確保していくのかという戦略を指します。

PPMは、企業が関わっている複数の商品や事業を分析し、最適な経営資源の配分を決めるための手法になります。

元々は、1970年台に米BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)が提唱したフレームワーク及び開発した商品を指していたようです。

分析方法

PPMでは、「市場の成長性」と「市場におけるシェア」の2つを軸に、その企業の事業を4つに分類します。

  • 問題児
    市場の成長性は高いが、シェアは少ないというような事業がここに分類されます。
    今はその会社としては利益は出ていないですが、市場自体は魅力的なので上手くいけば大きなリターンにつながる可能性もあります。
    基本的にはハイリスクハイリターンなので、リソースを投下するかどうかは企業の方針次第ですね。
    成長よりも安定を重視するのであれば、撤退も視野に入ります。
  • 花形
    市場の成長性・シェア共に高い状態のものがここに分類されます。
    業界全体としての収益性は高いですが競争も激しいので、積極的に投資をしていきます。
  • 金のなる木
    自社のシェアは高い一方で成長性はあまりない分野です。
    花形と比較して競争率が低いので、ローリスクで高いリターンを得られる傾向にあります。
    ここに分類されている事業に関しては花形と並んで投資価値の高いものになります。
  • 負け犬
    なんとも直接的なネーミングですね。
    市場の成長性、自社のシェア共に低いものがここに分類されます。
    市場自体の価値が低く、その中での自社の立ち位置も悪いという状況ですね。
    上記の3つに分類されていた事業が負け犬のゾーンに動いてきた場合には、速やかな撤退が求められることが多いです。