ITパスポート対策〜第7回「バリュチェーン」

今回のお題

今回は、「バリューチェーン」という用語を取り上げます。

また、ITパスポートの試験でセットで出題されていた用語についても合わせて取り上げます。

バリューチェーンとは

バリューチェーンとは、企業の営業活動をいくつかに分解してそれぞれの強み弱みを通じて事業を分析していくという手法です。

バリューチェーンにおける「主活動」と「支援活動」

先程、バリューチェーンは営業活動の部分部分に注目する分析手法であると述べました。

具体的には、原材料の調達からユーザーに利用されるまでを主活動と呼ばれる5つの過程に分けます。

また、主活動のどの段階であっても補助的に関わってくる4つの業務を「支援活動」と位置づけ、それぞれがどのような付加価値を生み出しているのかを分析していきます。

 

主活動の内容

「購買」、「製造」、「物流」、「販売」、「サービス」

 

支援活動の内容

「前半管理」、「技術開発」、「人事管理」、「調達活動」

セットで出題されやすい用語

ここからは、セットで出題されやすい用語について取り上げます。

コア・コンピタンス

コア・コンピタンスとは、他の会社には真似のできないその会社独自の強みのことを指します。

例えば、ある自動車メーカーで他の会社の2倍の燃費のエンジンを製造していてそれを競合他社が真似できないのであれば、それはコア・コンピタンスと呼べるでしょう。

 

ちなみに、「他者にはない強み」を意味する言葉として他に「ケイパビリティ」があります。

違いとしては、ケイパビリティが「迅速な意思決定」などの営業活動全体を通した強みを指すのに対し、コア・コンピタンスは上記のエンジン技術のようにバリューチェーンの中で局所的に発生する強みを指すようです。

プロダクトライフサイクル

直訳すると、製品のライフサイクルとなります。

実際に使われる意味としては、製品や市場がどの段階に来ているのか(成長か衰退か)ということになります。

プロダクトライフサイクルを意識した営業戦略」というと、市場の成熟度に合わせて営業戦略を変化させるという意味合いになります。